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整体テクニックの答えはココにある
〜迷える治療家たちよ、背骨を見よ〜
整体師、治療家という肩書きを名乗る人間であれば、一度はこの問いに頭を抱えたことがあるはずである。
「このクライアントの痛みの原因はどこにあるのか?」
「で、結局どうやったらこの不調は良くなるのか?」
この問いはまるで底なし沼のようで、足を踏み入れれば踏み入れるほど、次々と新しい理論、新しい手技、新しい“〇〇式”が現れてくる。筋膜だ、内臓だ、頭蓋だ、エネルギーだ、量子だ、波動だ…。
気がつけば、治療家の頭の中は情報の満員電車。しかも全員行き先が違う。
情報過多の時代とはよく言ったもので、少しスマホをスクロールすれば「これさえやれば治る」「〇分で痛みが消える」「誰でも再現できる魔法のテクニック」といった甘い言葉が洪水のように押し寄せてくる。
学び熱心な治療家ほど、それらを真面目に集め、真面目に試し、そして真面目に迷子になる。
しかし、ここで一度、立ち止まって深呼吸してほしい。
整体とは何か。
整体師とは何者なのか。
整体を名乗る以上、その答えは実はとてもシンプルで、しかも逃げ場のない場所に存在している。
そう、それは**脊柱**である。
背骨だ。
人間の身体の大黒柱であり、神経の高速道路であり、構造の中心。
この脊柱へのアプローチを外して、痛みや不調の本当の答えに辿り着けるほど、人体は都合よくできていない。
にもかかわらず、である。
脊柱を脇に置き、別の場所に“原因”を見出そうとする整体師が後を絶たない。
筋肉だけを追いかけ、骨盤だけを触り、内臓だけを語り、果ては「気の流れが…」と言い出す始末。
言葉は選びたいが、あえて言おう。
**脊柱以外に答えを出す整体師は、整体師の皮を被ったインチキセラピストと言っても過言ではない。**
これは過激な表現に聞こえるかもしれない。しかし、整体という言葉の本質を考えれば、極めて真っ当な話である。
整体とは「体を整える」こと。
体の中心であり、全身の動きと神経支配の要である脊柱を整えずして、何を整えるというのか。
正しい整体テクニックの基本は、実に地味で、実に真面目で、実に逃げ場がない。
それは**24個の脊椎を、一椎ずつ動かし、確認し、矯正すること**である。
一気にやろうとするな。
まとめて誤魔化すな。
「だいたいここらへん」など存在しない。
頸椎は頸椎として、胸椎は胸椎として、腰椎は腰椎として。
それぞれの椎骨が、正しく動いているのか、止まっているのか、ズレているのか。
それを一椎ずつ、逃げずに、誤魔化さずに向き合う。
正直に言えば、派手さはない。
SNS映えもしない。
動画で見せても「地味だね」と言われるだろう。
だが、**結果は嘘をつかない。**
脊柱が整えば、神経が変わる。
神経が変われば、筋肉が変わる。
筋肉が変われば、姿勢が変わる。
姿勢が変われば、痛みや不調は勝手に居場所を失っていく。
整体とは、本来そういうものだ。
何かを“足す”技術ではなく、間違いを“正す”技術。
奇跡を起こす仕事ではなく、構造を正常に戻す仕事である。
迷ったときほど、背骨を見よ。
新しい理論に惹かれたときほど、脊柱に触れよ。
自信が揺らいだときほど、24個の脊椎を一つずつ確認せよ。
整体テクニックの答えは、どこか遠くにあるのではない。
流行の最先端にあるわけでもない。
**答えは最初から、背骨の中にある。**
それを真正面から扱えるかどうか。
そこから逃げないかどうか。
その覚悟こそが、整体師とそうでない者を分ける、たった一つの境界線なのである。
先日は、ちょっと熱めのスクールをしてしまったEzyriでした。
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