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“今日なんか違うね”と患者さんにバレた日

先日、受講生の方からこんなメッセージをいただきました。

「先生、セミナーの翌日、患者さんに“今日なんか違うね”って言われました。」

これ、実は私が密かに一番嬉しい感想です。
なぜなら、“違うね”の一言には、その人の施術が確実に変化している証拠が詰まっているからです。

セミナーでお伝えしているのは、派手な技でも特別な儀式でもありません。
手の置き方、方向の微調整、圧の質、そして“どこをどのように感じているか”。
たったそれだけ——でも、この“たったそれだけ”を変えると、施術の世界は一気に変わります。

多くの整体師さんが悩むのは、
「技術を増やしても上手くいかない」
「力で押す癖が抜けない」
「反応がイマイチで自信が持てない」
そんな堂々巡りのようなスランプです。

でも本当は、技術を増やすより先に、
“技術が効く土台”を整えるほうが圧倒的に重要なんです。

私のセミナーで受講生の手が変わるのは、
新しい技を覚えるからではありません。

「手の精度が変わる」
「意識の向け方が変わる」
「人体の“読み方”が変わる」

この3つがそろうと、あらゆる技が一気に洗練されていきます。

だから翌日、何も特別なことをしていないのに、
患者さんがすぐ気づく。

受講生の方が話してくれた“違うね”の続きはこうでした。

「優しいのにしっかり届く感じ」
「なんでこんなに早く変わるの?」
「今日、いつもより安心できる」

これらはまさに、手の「質」が変わったサイン。

施術というのは不思議なもので、
強く押すから効くわけでも、
技が派手だから結果が出るわけでもありません。

むしろ、大事なのは“届き方”。
その届き方の質が変わると、患者さんの体は驚くほど素直に反応します。

私はこの感想を読んだとき、
「またひとり、技術ではなく“確かさ”を手に入れた人が増えた」
そう感じて、とても嬉しくなりました。

技術は才能ではなく、正しい方向で磨けば誰でも変わります。
でも、その“方向”を一度も教わらないまま施術を続けている整体師さんが本当に多い。

だからこそ、セミナーでその方向がカチッとはまる瞬間、
受講生の目が変わる。
手が変わる。
施術が変わる。
そして——患者さんにバレる。

私はその“変化の瞬間”を見るために、この仕事を続けているのかもしれません。

もしあなたにも
「今日なんか違うね」
と言われる日が訪れたら、
それはあなたの施術人生が静かに更新された合図です。

そして、その先が本当に面白いんです。

次にその言葉をもらうのは、あなたかもしれません。

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