アジャストメントについて
アジャストメントの基本ルール
1、サブラクセーションを頭の中で3Dで捉える
2、患者をリラックスできる状態にしておく
3、整体師は正しいポジションでバランスを保つ
4、IHは患者を安定させ、CHの協力をする
5、CHは正確にしっかりと矯正部位(CP)にコンタクトする
6、整体師の体重移動でCHの働きを効率よくする
7、皮膚のたるみを取り、関節をロックする(最密位)
8、関節面に沿ったLODを正しく行う
9、スラストは適度な力で素早く行う
10、バック・オフはしない
整体師が矯正するときの手の形は色々あるが、その中で一番基本となる形がカイロプラクティックハンドと言われるものがある。これは豆状骨接触を活かすための方法である。これをベースに両手の組み合わせを行う事ができる。

肘を使う矯正技術
肘関節の回内と回外を使う事によって患者へのストレスを少なく関節を矯正する事ができる。手はカイロプラクティックハンドを保持したまま肘関節を回内させる。

手はカイロプラクティックハンドを保持したまま肘関節を回外させる。
肘関節を回内から回外へ変える時にカイロプラクティックハンドは保持する事とほんの少しだけ豆状骨が前方へ押し出される感覚を感じておく必要がある。
この肘を使った矯正技術が身につくと肘を伸ばした状態でスラストする技術が格段にソフトに決まるようになる。

モーションパルペーション(動的触診)
椎骨に接触しながら患者に可動してもらう。
分かりやすいのは棘突起に接触して患者に回旋をしてもらう、棘突起に接触して患者に前屈と後屈をしてもらう、この時に接触部位の椎骨の動きをしっかりと感じる。
モーションパルペーションとは可動触診と言われるように動きの中で椎骨の動きを触って確認する事である。これは脊柱だけでなく骨盤やその他の関節全てに応用する事ができる。
また整形外科医がレントゲンやMRIなどの画像で判断するのとは違い整体師は自分の手を検査器具として触って確認し判断する事が必要であるし、このモーションパルペーションの正確さが技術の正確と比例する。
この時に患者へかける言葉添えも患者を迷わせないように整体師による言葉の誘導も技術の一つである。


最密位という考え方
最密位とは歪みを起こしている関節を正常な位置にアジャストメントする際にターゲットする椎骨以外の関節をロックしてアジャストメントする椎骨が動く寸前の事を言う。
この最密位を頭で理解して指先から感じることが出来ないと正確なアジャストメントは期待できないだけでなく、関節の矯正が危ないと言われる一番の原因となるのである。
最密位を理解していない治療家が関節を矯正するとハイパーMobilityを生み出すだけでなくサブラクセーションを起こしていない椎骨まで動かしてしまうのである。
また、この最密位を感じることが難しいので関節の矯正が難しいとされるところの1つである。
オーソペディックテストについて
オーソペディックテストとは整形外科的検査のことである。
本来、整形外科医が患者の症状を見極めるために徒手検査の1つであるが科学的検査法(レントゲンやMRI・CT)などの発達によって整形外科医が使わなくなってしまった検査である。
このオーソペディックテストを整体師が使うのは患者の症状を見極めるのは当然のことであるがもう1つ禁忌の見極めにも使うことが多い。
整体の技術で良くなる症状と整形外科に通った方がいい症状、内科に行った方がいい症状、臨床心理士に相談した方がいい症状などの見極めができると考える。
オーソペディックテストを的確にできることによって整体の矯正テクニックがより正確で安全んものになる。
オーソペディックテストについても整体師は知っておく事が必要がある。