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旅する整体師イケちゃん
北海道から関東へ。
それも「たまに」ではない。「毎月必ず」である。
気がつけば、イケちゃんが北海道から通い続けてもう3年。
そして2026年に入れば、なんと4年目に突入する。
冷静に考えるとすごい話だが、本人はいたって涼しい顔だ。
まるで「ちょっと隣町まで行ってきます」くらいのテンションで、実際は海を越え、空を越え、気圧を越えてやって来る。
毎月の勉強会には必ず参加。
そしてそのまま関東圏で出張整体の日々。
半月以上滞在するのはもはや当たり前で、最近では「今月、北海道にいたの一週間くらいですかね?」なんて話も聞く。
……もう関東に住めばいいじゃん。
誰もが一度はそう思うし、実際に何度も言われてきただろう。
でも、そうじゃない。
イケちゃんには「北海道に帰る理由」がある。
そこに生活があり、患者さんがいて、守りたい日常がある。
拠点を動かすことよりも、自分が動くことを選んだ人なのだ。
技術力は言うまでもない。
触れた瞬間にわかる。
「あ、この人、本物だ」と身体が先に理解する。
派手なことはしない。
無駄な言葉も使わない。
でも、必要なところには必ず届く手をしている。
そして何よりすごいのは、人間力。
「身体の不調なら、僕に任せてください」
「必ず良くしますから」
この言葉を、重くもなく、軽くもなく、
ちょうどいい温度で、笑顔で言える人がどれだけいるだろう。
押しつけがましくない。
自信過剰でもない。
でも逃げない。
その笑顔で言われると、「じゃあ、お願いしようかな」と、ついつい身体を預けてしまう。
それは信頼というより、安心に近い。
毎月、同じことを繰り返しているようで、実は誰よりも自分を更新し続けている人。
学び続け、移動し続け、疲れているはずなのに、人の前ではいつも変わらない。
北海道と関東を行き来する整体師。
飛行機に乗って、技術と想いを運ぶ人。
イケちゃんは、場所に縛られず、人に向き合い、自分の仕事を愛している。
だから今日もきっとどこかで、静かに、でも確実に、誰かの身体と人生を少しだけ楽にしている。
……そんな整体師に出会えたなら、身体を任せたくなるのも、無理はないですよね。













