臨床経験30年以上の治療家が発信する治療家セラピストマガジン

臨床経験20年以上の治療家が発信する治療家セラピストマガジン

COLUMN

少人数だからこそ起きた“濃縮還元120%”の埼玉勉強会

――うなぎ君とけっしーの利き腕という言い訳を、静かに手放す一日――

2026年1月8日。

年が明けてまだ正月気分の残り香が、ほんのり街に漂う頃。

埼玉で開催された定例勉強会は、いつもとは少し違う空気の中で始まりました。

年末から続いていたトラブルの影響もあり、今回は少人数。

集まった顔ぶれを見て、最初に浮かんだ正直な感想はこれでした。

「あ、今日は逃げ場がないな」

人数が少ないということは、

✔ 一人ひとりの手元が丸見え

✔ 曖昧な理解は即バレる

✔ 「まあ今日は見学で…」が通用しない

治療家にとって、これほど緊張感と期待が同時に高まる条件はありません。

でも結果から言えば、

この日の勉強会は、ここ最近で一番“治療家脳”が汗をかいた時間になりました。

いつもは通り過ぎる「ちょっとしたズレ」に、今日は止まる

通常の勉強会では、どうしても全体の流れや時間配分を優先します。

テクニックも「だいたい合っている」なら先に進む。

細かい違和感は、各自の課題として持ち帰る。

ところが今回は違いました。

少人数だからこそ、

・手の置き方

・圧の方向

・体重の乗せ方

・指先の“無意識の逃げ”

そういったミリ単位のズレを、その場で止めて、

「今、何を感じてる?」

「どこで力が抜けた?」

「それ、利き腕じゃない方でも同じこと起きる?」

と、一つひとつ分解していく流れに。

まるで治療テクニックをバラして、机の上に並べて、

「はい、どこが噛み合ってないでしょう?」

と問いかけられているような時間でした。

利き腕という、便利で厄介な存在

今回、特に盛り上がったテーマがこれ。

「利き腕だから得意」「逆は苦手」という思い込み、治療家なら、誰しも一度は口にしたことがある言葉ではないでしょうか。

・右は安定するけど左は不安

・このテクニックは右じゃないと怖い

・左でやると急に雑になる

でも、少人数だからこそ逃げられません。

「じゃあ、その差は本当に“腕”の問題?」

「感覚?理解?それとも単なる慣れ?」

そんな問いが次々に投げられ、実際に左右を入れ替えながら、同じ動作を何度も確認。

すると不思議なことが起きます。

利き腕じゃない方が急に上手くなる瞬間。

逆に、利き腕の方が雑になっている事実。

「あれ?」

「今の方が楽じゃない?」

という小さなざわめきが生まれました。

苦手なテクニックは、才能不足じゃない

「このテクニック、実はちょっと苦手で…」

今回の勉強会では、そんな正直な告白も自然に出てきました。

人数が少ないからこそ、取り繕う必要がない。

そして徹底的にやったのが、

苦手テクニックの“解体と再構築”

・どこで怖さが出るのか

・なぜ力が入りすぎるのか

・何をしようとして失敗しているのか

一つずつ言語化し、動きとして修正。

すると多くの場合、原因は

「センスがない」

「向いていない」

ではなく、

✔ 入り方を勘違いしている

✔ 意識の向け先がズレている

✔ 目的と手段が逆転している

そんな思考のクセだったりします。

それに気づいた瞬間の表情は、

まるで長年絡まっていたイヤホンが、スッとほどけた時の顔。

静かだけど、確かな手応えがありました。

少人数だから生まれた、濃くて面白い時間

気づけば、予定していた内容よりも

「今ここで必要なこと」に時間を使っていました。

でも、誰も時計を気にしていない。

むしろ「もう終わり?」という空気。

派手な新技はありません。

SNS映えする写真もない。

それでもこの日の勉強会は、

治療家としての土台を、確実に一段整えた時間でした。

少人数だからこそ、

誤魔化せず、

逃げられず、

でもその分、深くて面白い。

年末からのトラブルがなければ、

この形の勉強会は生まれなかったかもしれません。

そう思うと、人生も治療も、

予定外の出来事が一番大事な学びを運んでくるものですね。

次回はまた、違う人数、違う空気になるでしょう。

でもこの日の感覚は、きっとそれぞれの手の中に残っています。

「利き腕だから」という言い訳を一つ手放した、

そんな埼玉勉強会の記録でした。

Ezyri

RELATED

PAGE TOP
現役整体師Ezyriが書いた、整体基礎ハンドブックを無料でプレゼント!!
今すぐダウンロード