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COLUMN

セミナー中、師匠の一言で世界観が壊れる瞬間が一番楽しい

セミナーに参加していて、
一番ゾクッとする瞬間はいつだろう。

新しいテクニックを知った時?
理論がきれいに整理された時?
それも悪くない。

でも、私にとって一番楽しいのはそこじゃない。

師匠の、たった一言で、
今まで信じていた世界観が音を立てて崩れる瞬間。

あれが、最高だ。

「正しい」と思っていたものが、ひっくり返る

セミナー前まで、
自分なりに積み上げてきた理論がある。

勉強して
練習して
経験して
それなりに「分かってきた」と思っている世界。

ところが、師匠はそれを否定しに来ない。

怒鳴らない。
論破もしない。

ただ、淡々とこう言う。

「それ、逆だよ」

あるいは、

「そこ、見てる場所が違う」

その瞬間、頭の中で
ガラガラガラ…
と音がする。

今までの前提が、静かに崩れていく。

壊されるのに、なぜか気持ちいい

普通なら、
否定されるのは嫌なはずだ。

プライドだってある。
積み重ねてきた時間もある。

それなのに、不思議と腹が立たない。

むしろ、ちょっと笑ってしまう。

「ああ、そういう見方か」
「そっちの世界があったか」

壊されるのに、解放される。

これは、
「間違っていた」と言われる感覚じゃない。

「まだ広い世界があった」と教えられる感覚だ。

世界観が壊れると、視界が一気に広がる

一度壊れた世界観は、
もう元には戻らない。

でも、その代わりに
見える景色が一気に変わる。

今まで引っかかっていた理由
うまくいかなかった感覚
説明できなかった違和感

全部が、一本の線でつながる。

「ああ、だからか」

この瞬間、
学びは「知識」から「体験」に変わる。

セミナーは、答えをもらいに行く場所じゃない

本当に価値のあるセミナーは、
答えをくれる場所じゃないと思っている。

前提を壊してくれる場所。

世界の見方をズラしてくれる場所。
自分の思考の癖を暴いてくれる場所。

師匠の一言は、
爆弾じゃない。

小さな石ころだ。

でも、その石ころが、
湖面に落ちた瞬間、
波紋はどこまでも広がっていく。

壊れるのが楽しいと思えたら、成長は止まらない

世界観が壊れる瞬間を
怖いと思うか
楽しいと思うか。

その差は、大きい。

「壊されてラッキー」
「まだ知らない世界があった」

そう思えた時、
学びは一生モノになる。

だから私は今日も、
セミナー中、
師匠の何気ない一言を待っている。

次は、どんな世界が壊れるんだろう。

その瞬間が、
やっぱり一番、楽しい。

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