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3月整体基礎スクールレポートin Nagoya
今回の授業では、これまで学んできた基礎を改めて振り返りながら、腰椎の矯正までの流れを中心に復習を行いました。基礎スクールの段階では、新しい技術を覚えることに意識が向きやすいですが、今回は「もう一度基本に立ち返る」という意味も込めて、一つ一つの手技を丁寧に確認しながら実技を進めていきました。
整体の技術は、繰り返し練習する中で少しずつ身体に馴染んでいくものだと思っています。だからこそ今回の授業では、ただ手順をなぞるのではなく、身体の状態をしっかり感じ取りながら施術を行うことを大切にしました。受講生の皆さんにも、自分の感覚を使いながら細かな部分まで意識して取り組んでもらいました。
まずは姿勢観察と触診からスタートしました。身体の状態を観察することは、整体においてとても大切な時間です。骨盤の傾きや腰周りの筋肉の緊張、左右のバランスなどを確認しながら、身体がどのような状態になっているのかを丁寧に見ていきました。触診も最初は難しく感じることが多いですが、回数を重ねるごとに少しずつ感覚が育っていきます。今回の実技では、受講生の皆さんが指先の感覚を意識しながら身体に触れている様子があり、確実に感覚が深まってきていると感じました。
触診の後は、骨盤周辺の調整を行いながら腰椎へのアプローチに進みました。腰椎の矯正というと腰だけに注目しがちですが、実際には骨盤や周囲の筋肉の状態が大きく関係しています。そのため骨盤の動きや可動性を確認しながら、身体全体のバランスを見ることを意識して調整を行いました。骨盤の状態が整うことで腰椎の動きも自然と変わってくるため、その流れを体感してもらうことも今回のポイントの一つでした。
実技の中では、施術者自身の身体の使い方についても改めて確認しました。整体は力で行うものではなく、身体の使い方によって施術の質が大きく変わります。姿勢や重心、体重移動を意識することで、必要以上の力を使わなくてもスムーズな調整ができるようになります。受講生の皆さんにも、自分の身体の使い方を意識しながら動いてもらい、安定した施術につながる感覚を確認していきました。
その後、腰椎の矯正の練習を行いました。腰椎の矯正は見た目にはシンプルな動きに見えますが、ポジションの取り方や手の当て方、力の方向など細かな部分がとても重要になります。そのため今回はスピードや強さよりも、基本を丁寧に確認することを大切にしました。動作の一つ一つを見直すことで、より安定した矯正につながっていくと感じています。
また、矯正のタイミングについても意識してもらいました。相手の筋肉の緊張や呼吸のタイミングを感じながら動作を行うことで、無理のない自然な矯正が行えるようになります。ペアでの練習を通して、相手の身体の反応を感じながら施術を行うことの大切さも少しずつ体感してもらえたように思います。
今回の授業では、技術の復習と合わせて整体師としての在り方についても少し話をさせてもらいました。整体の技術はもちろん大切ですが、それ以上に大切なのは、人の身体にどのような気持ちで向き合うかということだと思っています。身体を整えるという仕事は、相手の生活や健康に関わる大切な仕事でもあります。だからこそ、目の前の人の身体に丁寧に向き合いながら、真剣に施術を行う姿勢がとても大切だと感じています。
また、この仕事は一度覚えたら終わりではなく、学び続けていくことで少しずつ深まっていくものだと思います。私自身もまだまだ学びの途中であり、皆さんと一緒に成長していけたらと思っています。授業の中でも、技術だけでなく整体師としての考え方や姿勢についても共有しながら、お互いに学び合える時間を作っていきたいと考えています。
今回の授業では、基礎技術を改めて見直すことで、それぞれが自分の課題や気づきを得る時間になったのではないかと思います。基礎は地味に感じることもありますが、ここを丁寧に積み重ねていくことで技術は確実に安定していきます。今回復習した腰椎矯正までの流れをこれからも繰り返し練習しながら、触診力や身体の使い方を少しずつ磨いていきましょう。
受講生の皆さんの真剣に取り組む姿を見ていると、これからどんな整体師に成長していくのかとても楽しみです。これからも同じ目線で学び合いながら、一緒に成長していけたら嬉しく思います。



