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3月整体スクルールレポートin Saitama

腰痛の人が腰痛の人を治療する(笑)

文字にすると少しおかしな光景かもしれません。けれど、実際の整体スクールでは案外よくある場面です。私が講義する整体スクールも、まさにそんな雰囲気の中で進んでいきました。

整体の勉強を始める人の多くは、「身体に興味がある人」か「身体に悩みを持った経験がある人」です。

実際、腰痛や肩こり、頭痛などの不調をきっかけに整体の世界に入る人は少なくありません。自分自身がつらい思いをしたからこそ、「同じように困っている人の役に立ちたい」と思う。その気持ちが学びの入り口になっていることはとても多いのです。

だからこそ、スクールの教室には、どこかしら身体に不調を抱えている人が集まることもあります。

「昨日、腰やっちゃって…」

「肩がガチガチで…」

そんな会話が普通に飛び交う空間です。

すると自然と、こんな状況が生まれます。

腰痛の人が腰痛の人を治療する。

客観的に見ると、ちょっと面白い構図です。

腰をかばいながら施術をしている人と、腰をかばいながらベッドに横になっている人。どちらも少し苦笑いしながら「ここ押してみて」「どう?」なんて確認している。そんな光景は整体スクールでは珍しくありません。

しかし、これは決して悪いことばかりではありません。むしろ、身体の感覚を学ぶという意味では、とてもリアルな体験でもあります。痛みがあるからこそ分かる圧の強さ、触れられ方の違い、身体の反応。そういった感覚は、教科書だけでは学べないものです。

とはいえ、整体スクールに通っている受講生の多くが、心のどこかで思っていることがあります。

「自分も治療してもらいたい…」

これ、かなり本音です。

技術の練習では、基本的に受講生同士でペアを組んで施術を確認し合います。

「ここをこう押して」

「この角度で動かして」

「今のどう?」

そんなやり取りを繰り返しながら技術を磨いていきます。もちろん、それはとても大切な練習です。施術する側も受ける側も体験することで、理解が深まります。

ただし、ここで一つ問題があります。

多くの技術講義では、「症状がない状態」で技術確認をすることが多いのです。

例えば、本来は腰痛に対する技術を学んでいるのに、施術を受けている相手は特に腰が痛いわけではない。

肩の調整をしているけれど、受けている人は肩こりがない。

そんなケースはよくあります。

これはある意味、仕方のないことでもあります。スクールという場では、その日にちょうど症状がある人ばかりが揃うわけではありません。練習の目的は「手順」や「身体の使い方」を覚えることですから、まずは安全に技術を再現できることが大切になります。

そのため、症状のない状態での技術確認が多くなるのは、ある意味当然とも言えます。

それでもやっぱり思うのです。

「本当に痛いときに、ちゃんと治療してもらいたいな」

腰がつらい日。

肩が重い日。

そんなときに、先生の施術を受けられたらどんなに勉強になるだろう。

そんなことを思いながら練習している受講生は、実は少なくありません。

なぜなら、プロの施術はやはり違うからです。触れ方、圧の方向、身体の使い方、すべてに意味があります。見ているだけでは分からないことが、受けてみると一瞬で理解できることもあります。

「なるほど、こういうことか」

身体が教えてくれる感覚です。

整体という仕事は、理屈だけでは成立しません。もちろん解剖学や理論も重要ですが、最終的には「触れる感覚」「身体の反応を感じ取る力」が大きく関わってきます。

だからこそ、本当に上達したいと思う人ほど「受ける経験」を大切にします。

施術を受けることで、良い圧とは何かが分かる。

安心できる触れ方とは何かが分かる。

身体が緩む瞬間が分かる。

それらはすべて、治療家としての大切な財産になります。

整体スクールという場所は、技術を学ぶだけの場所ではありません。身体を通して、人を理解する場所でもあります。相手の痛みを感じ取り、身体の変化を共有する。その経験の積み重ねが、少しずつ治療家としての感覚を育てていきます。

だから、たとえ腰痛の人が腰痛の人を治療しているような場面でも、その時間は決して無駄ではありません。むしろ、同じ痛みを経験しているからこそ分かることもあるのです。

「そこ痛いよね」

「その押し方、気持ちいい」

「今ちょっと楽になった」

そんな小さなやり取りの中に、治療のヒントはたくさん隠れています。

整体の学びは、机の上だけでは完成しません。

人の身体に触れ、感じ、試行錯誤しながら少しずつ形になっていくものです。

そして気がつけば、最初は腰をかばいながら施術していた人が、いつの間にか誰かの腰痛を楽にできるようになっている。

整体スクールとは、そんな小さな成長が積み重なる場所なのかもしれません。

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