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春は寒い。。。

春の日差しがふっと柔らかくなってくるこの季節。

空気のどこかに「冬が終わる気配」が漂い始めると、人はなぜか勝手に希望に満ちた気分になります。

テレビでは「桜の開花予想」が発表され、ニュースの画面には桜前線の地図。

コンビニでは桜味のお菓子が並び、街にはほんのりピンク色の雰囲気。

すると人間というのは実に単純で、

「春だ!暖かくなるぞ!」

と、脳内で勝手に決めつけます。

しかしここで声を大にして言いたい。

勘違いしないように!

春は寒い!!

むしろ冬よりタチが悪い寒さだったりします。

冬はまだいいんです。

冬は誰もが「寒いものだ」と覚悟しています。

コートも着るし、マフラーも巻くし、暖房も遠慮なく使う。

ところが春。

太陽が少し柔らかくなっただけで人間は油断します。

「今日は暖かそうだな」と薄着で出かける。

すると夕方、北風が本気を出してきてこうなるわけです。

「……寒っ!!」

この瞬間、人体の免疫システムは静かにこう思っているでしょう。

「だから言ったのに」

春は季節の詐欺師みたいなものです。

日差しは優しい。

見た目はポカポカ。

でも空気は普通に冷たい。

つまり、

雰囲気は春、気温は冬。

これが日本の春です。

実は日本は寒い国

日本に住んでいるとあまり意識しませんが、

地球規模で見れば日本は決して暖かい国ではありません。

むしろ結構な寒冷サイドの国です。

よく「日本は四季がある」と言いますが、

冷静に考えるとこうなります。

  • 夏 → 暑い

  • 秋 → 寒い

  • 冬 → とても寒い

  • 春 → 油断すると寒い

つまり、

暑いのは夏だけ。

残りの約9ヶ月は基本的に寒い。

日本列島は北緯24〜46度くらい。

世界的に見ると、けっこう北の方です。

例えばローマやニューヨークと同じくらいの緯度。

つまり気候的には

「思ってるより普通に寒い場所」

なのです。

だから日本人の体は

寒さと付き合うことを前提に作られていると言ってもいいでしょう。

寒さが文明を作る?

ここで少し乱暴な話をします。

世界を見渡すと、科学や技術が発達した国は

比較的寒い地域に多い気がします。

ヨーロッパ

アメリカ

日本

韓国

中国北部

などなど。

逆に赤道近くの国では

高度な科学技術国家がそこまで多くありません。

もちろん例外はありますし、

歴史や政治や資源など様々な要因が絡みます。

ただ個人的には、こう思うことがあります。

寒いと人間は頭を使う。

寒いとどうなるか。

暖かい家が必要

服が必要

保存食が必要

暖房が必要

道具が必要

つまり

考えないと死ぬ。

南の島ならこうです。

「暑いな」

「木陰に行こう」

終了。

しかし寒い地域では

「寒いな」

「このままだと死ぬな」

「家を作ろう」

「火を起こそう」

「服を縫おう」

「保存食を作ろう」

…と、サバイバル知能がフル回転します。

寒さは、ある意味で

最高の教育係

なのかもしれません。

かなりスパルタですが。

そして日本は「寒い+湿気」という修行の国

さらに日本にはもう一つの特徴があります。

湿度。

寒いだけならまだいいんです。

乾燥していれば体感温度はそこまで下がりません。

しかし日本は湿気がある。

湿度が高いとどうなるか。

体温が奪われやすくなります。

つまり日本の気候は

寒い+湿度

という、身体にとってはなかなかの刺激環境です。

この刺激は悪いものではありません。

体は本来、

  • 暑さ

  • 寒さ

  • 湿度

  • 乾燥

こうした環境変化に対応することで

バランスを保っています。

いわば気候がトレーナー。

人体はアスリート。

ただしこのトレーナー、かなり鬼です。

「はい、今日は春ですよー」

と言いながら

気温5℃

とか平気で出してきます。

人体としてはこうなります。

「聞いてない」

春に体調を崩す人が多い理由

整体や身体の仕事をしていると、

春に体調を崩す人がとても多いことに気づきます。

理由はいくつかあります。

  1. 寒暖差

  2. 気圧の変化

  3. 環境の変化(仕事・学校)

  4. 自律神経の乱れ

特に寒暖差。

昼は暖かい。

夜は寒い。

日差しは春。

空気は冬。

身体は

「どっちなんだ!」

と混乱します。

結果として

  • だるい

  • 頭痛

  • 肩こり

  • 眠い

  • やる気が出ない

などの症状が出やすくなります。

人間は気合で動いているようで、

実はかなり環境に左右されています。

春の最大の敵は「油断」

春で一番危険なのは寒さではありません。

油断です。

冬は誰もが警戒します。

春は誰もが油断します。

太陽に騙される。

見た目に騙される。

桜に騙される。

桜なんて満開の下で花見をしていると、

だいたいこうなります。

最初

「気持ちいいね〜」

30分後

「ちょっと寒くない?」

1時間後

「……寒い」

2時間後

「帰ろう」

そして次の日

風邪。

桜は綺麗ですが、

かなりの確率で人間を冷やします。

美しいものには毒がある。

桜にも少しあります。

主に気温という毒が。

だから春は「暖かくする」

結局のところ大事なのはシンプルです。

春でも暖かくする。

  • 薄着をしすぎない

  • 首を冷やさない

  • 夜は暖かくする

  • 風に当たりすぎない

これだけで体調はかなり変わります。

春は

「もう暖かいはず」

という思い込みを捨てることが大事です。

春は暖かそうに見えるだけで、

実際は普通に寒い。

これが日本のリアルです。

最後に

春の日差しはとても気持ちがいい。

桜はとても綺麗。

空気には希望がある。

でも気温は容赦ありません。

自然は優しく見えて、

ときどき普通にスパルタです。

だからこそ、身体を守るのは自分。

春の陽気に騙されすぎず、

少しだけ慎重に。

そして覚えておいてください。

春は寒い!!

これを忘れなければ、

春の体調トラブルの半分は防げます。

残りの半分は…

まあ、日本の気候という名の

鬼トレーナーに任せるしかありませんね。

春の寒さに気をつけて、

良い季節をお過ごしください。

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